こんにちは、医師の秋山です。
暑い日が増えてきましたね。
私は毎年暑さに弱いので、今年は夏の冷えと夏バテを積極的に予防することを目標にしています。
今回は「大腸がんにかからない方法」を書きたいと思います。
数あるがんの中で、「大腸がんだけはかからない方法」があります。
日本では、大腸がん罹患者が激増しています。
「食生活の欧米化」が大腸がんの原因と言われてはいますが、欧米ではすでに大腸がんの死亡者が減少してきています。
欧米でがん死亡者が減少している理由はなんでしょうか?実は大腸がんには予防法があるのです。
それは「大腸カメラを受けること」です。
大腸内視鏡検査を受けるメリットを2つあげます。
1、大腸がんの前段階のポリープが発見でき、切除できる。
これが大腸カメラの一番のメリットです。
つまり数年おきに大腸カメラを受けるだけで、大部分の方が大腸がんになることもなく大腸がんで亡くなることもないのです。
2、早期大腸がんまでは、内視鏡で切除ができる。
これは初めて大腸カメラを受ける方、特に40〜50代の方が多いです。
がんになっていたとしても、粘膜の一番浅い層にとどまっているがんならば、内視鏡で切除可能で完治します。
この方は20代後半の女性です。
便潜血検査でたまたま大腸カメラを受けることになりました。
大きさは3cm大でしたが、早期の大腸がんなのでそのまま切除して完治しました。
1と2の段階を過ぎてしまうと、大腸がんが進行してしまうので内視鏡では取りきれなくなり外科的治療が必要になります。
それでもまだ完治の可能性があります。
このように見てくると、大腸がんは手遅れになるまでにかなりの時間的余裕があることが分かります。
この期間を過ぎても大腸がんは下血や腹痛といった症状をなかなか出さないので、「手遅れがん」になって見つかり亡くなってしまうのです。
一度でもいいので大腸カメラを受けた方が良いと思います。
それでも大腸カメラは苦しそうで敬遠している方は、一度当院にご相談ください。
大腸がんは予防できる唯一のがんなので、予防していきましょう。
まとめ
● 大腸がんにならないために、40歳までに1度は受けておこう。
● 40歳を過ぎても、1度大腸カメラを受けておくと大事に至ることは少ない。
● 苦しくない大腸内視鏡検査もあるので、相談してみよう。
当院の大腸カメラは、終了後もお腹が張らずに快適に過ごせます。特に女性の方にオススメの検査法です。