おはようございます。医師の秋山です。
診療中に時々、「健康のためにはどんな食べ物を食べたらいいですか?」という質問を受けることがあります。そんな時私は、「美味しい食事には気をつけたほうがいいですね。」と説明しています。美味しい食事は胃酸も沢山出ますし、ついつい食べ過ぎてしまいますので体にとって良いことはありません、という意味です。ただ、質問の答えとしては漠然としており、自分が説明をしておきながら、本当にそうなのか不安になることがあります。そこで、日本人の主食であるお米を例にして、本当に美味しい食事は健康に良くないのか調べてみました。
それではいきなり質問です。どちらのご飯が好きですか?
①かちかちの硬めのご飯とやわらかいご飯
②冷めたご飯と温かいご飯
③海外のお米と国産米
おそらく①はやわらかいご飯、②は温かいご飯、③は国産米、を選んだ方が大多数ではないかと思います。私もそうです。国産米をやわらかく炊き、熱々のまま食べたら美味しいですよね。
しかしながら、私が選んだ3つは全て血糖値が急激に上昇し、太りやすくなってしまうと言われています。逆に、硬いご飯や冷めたご飯はでんぷんが消化しにくい形に変化しているため、血糖値の上昇は緩やかとなり、さらに消化するのにカロリーをより消費するため太りにくくなるというわけです。
だからといって、「硬くて冷めたご飯を食べましょう!」と患者さんにお勧めなんてとてもできません。
そこで私は、玄米をお勧めするようにしています。白米に比べ、ビタミンや食物繊維が豊富です。消化に時間がかかるため血糖値の上昇も緩やかです。便秘にも効果がありますし、ダイエットにも最適だと思います。
以上、お米の話でした。やはり美味しいものは要注意です。食べ過ぎないようにしましょうね。