福岡天神内視鏡クリニックブログ

整腸剤を継続して内服してみよう

こんにちは、医師の秋山です。

私は「整腸剤の少量継続内服」をお勧めしています。

すると「整腸剤は継続してもいいのですか」と聞かれることがよくありますが、

「整腸剤は継続したほうが効果がありますよ」と回答しています。

整腸剤の使用方法は2つあります。

① 胃腸炎(下痢症)のときに、集中して内服する

② 便秘や下痢でなくても、継続して内服する

①のために家にビオフェルミンSが常備していることもあるでしょう。

一時的に乱れた腸内環境を早く元に戻してあげるために、整腸剤はとても優れていると思います。

②のために内服している人はあまりいません。

「整腸剤は下痢を治すためのものだ」と思っている人が多くいます。

実は、便秘を治すためのベースになるのも、この整腸剤です。

整腸剤を長い期間をかけて継続すると腸内環境がだんだんと良くなり、下痢や便秘が起きにくくなったり、慢性的な下痢や便秘が改善したりします。

普段から善玉菌と悪玉菌と日和見菌のバランスが悪く、「菌の多様性が少ない」方が便秘や下痢になりやすく、最終的には「胃がんや大腸がんの原因になる」ともいわれるようになりました。

整腸剤を「毎日飲むことに抵抗がある」方は、整腸剤をあまり「薬」だと思わなければいいのではないかと思います。

整腸剤は「薬」でなくて「サプリメント」と考えるか、ヤクルトやミルミルのように「健康飲料」だと思って飲むと良いでしょう。

「毎日飲むことで副作用はないのか」と思われる方もいるでしょう。

基本的に副作用はありません。

整腸剤が身体に合っているのかそうでないのかを判断する期間は、3週間くらいにすると良いと思います。

3週間の間に便通が良くなったり体調が良くなったりしたら、そのまま継続すると良いと思います。

あまり良くなったことがなかったり、むしろ便通や体調が良くならなかったら、他の整腸剤を試してみた方が良いでしょう。

1日に何回飲むかですが、ヤクルトなどと同じように習慣化できるとよいので、1日1回くらいが無理がなくて良いと思います。

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秋山 祖久総院長

国立長崎大学医学部卒業。
長崎大学医学部付属病院・大分県立病院など多くの総合病院で多数の消化器内視鏡検査・治療を習得。2018年11月より福岡天神内視鏡クリニック勤務。