福岡天神内視鏡クリニックブログ

オリーブオイルについて

おはようございます。医師の秋山です。今年の夏は残暑が厳しいとの予想ですので熱中症には気をつけたいです。

さて、先日、俳優の速水もこみちさんと女優の平山あやさんが結婚報告をされました。「オリーブオイル婚」と言われていましたが、これは、MOCO’Sキッチンで速水もこみちさんが大量にオリーブオイルを使っていたことによるものですね。そこで今回は、このオリーブオイルについて調べてみました。オリーブオイルは体に良いものでしょうか?

オリーブオイルは、オリーブの果実を絞り出し、油分を分離して作られたものです。香りが良く、どことなくフルーティな感じが特徴です。

一般的に、このような食用で使われる油は、脂肪酸で構成されています。脂肪酸は、大きく飽和脂肪酸、不飽和脂肪酸の2つに分けられます。飽和脂肪酸を多く含むのが動物性の脂肪であり、常温で白く固まります。バターやチーズなども含まれます。不飽和脂肪酸は、主に植物や魚の油です。不飽和脂肪酸はさらに一価不飽和脂肪酸と多価不飽和脂肪酸に分かれますが、オリーブオイルの主成分である「オレイン酸」は一価不飽和脂肪酸です。魚の油は多価不飽和脂肪酸になります。

脂肪酸のそれぞれの効果ですが、飽和脂肪酸は、血中コレステロール濃度を上げる働きがあり、不飽和脂肪酸は血中コレステロール濃度を下げる働きがあります。肉より魚が体に良いとされる理由はここにあります。

ところが不飽和脂肪酸の中の多価不飽和脂肪酸は、摂りすぎると悪玉コレステロールだけでなく、善玉コレステロールの濃度も下げてしまうことが分かっています。

しかしながらオリーブオイルが代表である一価不飽和脂肪酸だけは、善玉コレステロール濃度は下げないことが分かっています。オリーブオイルは優れものですね。

また、お腹に関しては、オリーブオイルは腸の蠕動運動を促し、さらに潤滑油の役割も果たすため、便秘にも良いと言われています。

以上より、オリーブオイルは体に良いことが分かりました。ただ、カロリーがバターよりも高いため、使いすぎには注意しましょうね。

オリーブオイルは光で酸化します。写真のような遮光性の瓶に入ったエキストラバージンオイルを購入することをお勧めします。

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秋山 祖久総院長

国立長崎大学医学部卒業。
長崎大学医学部付属病院・大分県立病院など多くの総合病院で多数の消化器内視鏡検査・治療を習得。2018年11月より福岡天神内視鏡クリニック勤務。