福岡天神内視鏡クリニックブログ

大腸憩室について

 こんにちは、医師の秋山です。

大腸憩室は、大腸の壁が外側に飛び出た、「袋状の構造」です。

内視鏡で大腸の内側から観察すると凹んで見えます。

憩室は10人に1人くらい持っていると言われていますが、実際に検査すると34人に1人くらい持っているのではないかという印象です。

大腸のシワのようなものであり、憩室自体は病気ではないので、通常は治療する必要はありません。

ただ憩室の中に便がはまり込んで宿便の原因になったり、お腹の張りの原因になることがあります。

またまれですが、憩室に炎症を起こして腹痛が起きたり、憩室から出血することもあります。

一度できた憩室は元に戻ることはありません。

憩室のトラブルを予防する根本的な対策はありませんが、疲れやストレスを溜めないこと、整腸剤を毎日飲むことで腸内環境を良くしておくことをお勧めします。

 

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秋山 祖久総院長

国立長崎大学医学部卒業。
長崎大学医学部付属病院・大分県立病院など多くの総合病院で多数の消化器内視鏡検査・治療を習得。2018年11月より福岡天神内視鏡クリニック勤務。