こんにちは、医師の秋山です。
今回は「大腸がん」の話をしたいと思います。
大腸がんの罹患率は、日本人のがんの中で第1位です。
大腸がん死亡率も、がんの中で第2位です。
今後も大腸がんにかかる人、亡くなる人ともに増加すると言われています。
逆にアメリカでは、現在大腸がんにかかる人・亡くなる人ともに減少しています。
アメリカは日本の人口の2.5倍ですが、罹患者数も死亡者数も日本より少ないのです。
アメリカ人の大腸がんが減っている、1番大きな理由は何だと思いますか?
食生活や運動習慣でしょうか?
正解は、「大腸カメラの受診率の増加」でした。
アメリカでは55歳以上の60%以上が、大腸カメラを受けています。
日本と比較してとても多い印象です。
対して、日本人の大腸カメラ受診率は約15%と推測されています。
日本では6~7人に1人しか大腸カメラを受けていないようです。
大腸カメラを受けると、どうして大腸がん罹患数・死亡者数が減るのでしょうか?
① 大腸カメラで大腸がんの前段階のポリープが見つかると、そのまま切除できる → 大腸がんの予防になる
② 大腸カメラで内視鏡で治療できる早期がんや外科的手術で根治する大腸がんが見つかる → 大腸がんで亡くなることを防げる
からです。
食生活や運動の習慣もとても大切です。
しかし「大腸がんの予防・早期発見については、大腸カメラを受けることが最も重要」だということです。
次回に続きます。
当院では検診でも大腸カメラを行っています。
検診で大腸カメラを受けてみませんか?
大腸がんについて少し興味を持たれた方は、一度ご連絡ください。