福岡天神内視鏡クリニックブログ

「レジスタントスターチ」に注目です。

おはようございます。医師の秋山です。

私は痩せ型なのですが、食べることは実は大好きです(お酒も好きですが)。ですから料理人の方をすごく尊敬しており、外食する時はどんな料理も残さずに食べています。

さて、食に関連してですが、最近注目されている「レジスタントスターチ」について説明したいと思います。

あまり聞き慣れない言葉と思いますが、これは、穀物に含まれる栄養素のことです。あえて日本語にするなら「難消化でんぷん」となります。

この「レジスタントスターチ」ですが、「腸活」に不可欠な水溶性食物繊維、不溶性食物繊維のどちらの特性も兼ね備えている栄養素なんです。

(ちなみに、水溶性食物繊維は善玉菌のエサになり、不溶性食物繊維は便のカサを増して排便を促します。)

もちろんレジスタントスターチは食物繊維ではありません。酵素によって消化吸収されにくいでんぷんであり、消化されずに大腸まで届き、不溶性食物繊維と同じような役割を果たすのです。さらに大腸まで届いたレジスタントスターチは、腸内細菌で分解されてブドウ糖になり、それが腸内細菌のエサになります。腸内細菌はブドウ糖が大好きです。こうして善玉菌が育ち、腸が健康になっていきます。

だらだらとレジスタントリサーチについて説明しましたが、実際どんな食べ物に多く含まれているのかというと、その代表は「冷や飯」です。炊きたてのご飯にも「レジスタントスターチ」は含まれていますが、冷や飯の方が「レジスタントリサーチ」の含有量がはるかに多くなるんです。

でも「冷や飯」はさすがに食べるのに抵抗がありますよね。そんな時は「芯」を残した麺類もおすすめです。パスタなら「アルデンテ」、ラーメンなら「バリカタ」ですね。これなら抵抗なく、かつ美味しく食べられそうです。

個人的にお勧めなのがコーンフレークです。レジスタントスターチの含有量が多く、かつ手軽に食べられます。朝食にコーンフレークとヨーグルトを合わせたら有能なシンバイオティクスの完成です。

腸活のために、皆さんも早速試してみてくださいね。

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秋山 祖久総院長

国立長崎大学医学部卒業。
長崎大学医学部付属病院・大分県立病院など多くの総合病院で多数の消化器内視鏡検査・治療を習得。2018年11月より福岡天神内視鏡クリニック勤務。