福岡天神内視鏡クリニックブログ

「かんぞう脳」から新型コロナウイルスを考察する。

おはようございます。医師の秋山です。

福岡県に緊急事態宣言が出されてから3週間が経過しました。私もずっと外出を自粛しています。皆さんも引き続き自粛してコロナウイルスを収束させましょう。そしてアフターコロナは好きなだけ外出します!

さて、この憎き新型コロナウイルスについて、今回は肝臓専門医的な立場「かんぞう脳」から考察してみたいと思います。ここでは、新型コロナウイルス感染で不幸にもお亡くなりになった患者さんの数(死亡者数)で考察してみたいと思います。

まずは、国別死亡者数トップ3です。4月24日の数値です。

国別死亡者数トップ3(カッコ内は感染者数)

1.アメリカ合衆国 4万9963人(86万9172人)

2.イタリア    2万5549人(18万9973人)

3.スペイン    2万2157人(21万3024人)

 

次に、アジア諸国の死亡者数です。

日本を含むアジア諸国の死亡者数

日本  317人(1万2388人)

韓国  240人(1万708人)

中国  4,636人(8万3853人)

 

全然違いますね。欧米諸国と比べ、なぜアジア諸国は死亡者数が少ないのでしょうか?

様々な理由があると思います。ここで、その理由の1つを「かんぞう脳」で考えてみると、おそらく、新型コロナウイルスに対しての免疫力が、欧米人種よりアジア人種の方が強いのではないかと思います。

 

昔、C型肝炎ウイルスの治療に「インターフェロン」という注射を使用していました。

「インターフェロン」とは、ウイルスが体内に入ってきた時にウイルスを攻撃してくれるタンパク質で、私達の体内でも作られるものです。

このインターフェロンの注射ですが、各人種に備わっている遺伝子の関係で(詳細は割愛します)、アジア人種の方が欧米人種よりも治療効果が高いことが証明されています。

ちなみにC型肝炎ウイルスも、新型コロナウイルスも、一本鎖プラス鎖RNAウイルスに分類されます。

そういうわけで、体内で生成された「インターフェロン」が新型コロナウイルスを攻撃する際に、アジア人種の方が欧米人種より強力なのではないかと勝手に思ってます。

余談ですが、新型コロナウイルスもC型肝炎ウイルスと同じように「インターフェロン」の注射が効果あるのではないか、と思い、調べてみたら、感染症学会が「新型コロナウイルスに使用できる可能性のある抗ウイルス薬」の1つにインターフェロンを上げてました。

以上が「かんぞう脳」で考えた考察でした。

 

最近ハマっているスイーツです。美味しいのでスタッフ全員にも買いました。

週末はこれを食べながら読書して、ステイホームを楽しみます。

 

 

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秋山 祖久総院長

国立長崎大学医学部卒業。
長崎大学医学部付属病院・大分県立病院など多くの総合病院で多数の消化器内視鏡検査・治療を習得。2018年11月より福岡天神内視鏡クリニック勤務。