福岡天神内視鏡クリニックブログ

「腸覚」という感覚について。

おはようございます。医師の秋山です。

GW中に時間がありましたので、腸に関する本を読んでいたのですが、ふと「腸覚」という言葉を考えつきました。いわゆる造語です(もしかしたらもう存在する言葉かもしれませんが)。

今回はその「腸覚」とはなんなのか、簡単に説明したいと思います。

「腸覚」とは「腸で物事を考える」という意味です。

完全に私見ですが、「腸覚」=「超覚」=「直感」と考えています。この「腸覚」という感覚は、「視覚」や「味覚」などの「五感」と同様、誰にでもあるものだと思います。いわゆる「シックスセンス」というやつです。

 

私は基本的に、この「腸覚」=「直感」を大事にしています。皆さんも、何かに困った時、何か重要なことを決める時、最後は「直感」に頼ったことありませんか?

かのスティーブ・ジョブズも

「自分の直感に従う勇気を持ちなさい。直感はすでに、あなたが本当になりたいものを知っている」と言っています。

 

以前、「脳腸相関」について話をしました。脳と腸は神経で繋がっており、絶えず情報交換をしています。

この情報交換をする神経ですが、腸から脳へ伝達する神経が9割もあり、脳から腸へ伝達する神経が1割程度なんです。つまり、それだけ腸から脳へ伝達する情報量が圧倒的に多いということになります。

 

「あれがしたい」「これが食べたい」などと「脳」で考えていることはもしかしたら、「腸」がそう考え、その情報を「脳」に送っているだけなのかもしれません。

それだけ腸には「考える能力」が備わっていると考えられます。

そんな「腸覚」を磨くためには、腸内細菌のバランスをよくすることが一番大切です。整腸剤を飲み、食物繊維やオリゴ糖などを摂って善玉菌をしっかりと育てましょう。

 

GW中にテイクアウトで食べた焼き鳥です。

実は「鶏肉」は、どれだけ食べても大腸癌のリスクファクターにはなりません。

ついつい食べ過ぎてしまいました。

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秋山 祖久総院長

国立長崎大学医学部卒業。
長崎大学医学部付属病院・大分県立病院など多くの総合病院で多数の消化器内視鏡検査・治療を習得。2018年11月より福岡天神内視鏡クリニック勤務。