福岡天神内視鏡クリニックブログ

アニサキスに要注意です!

おはようございます。院長の秋山です。今日から6月ですね。そろそろ半袖に衣替えしようかと思っています。

 

さて、私は刺身が大好きでよく食べますが、生魚を食べるときに注意したいのが「アニサキス」です。テレビでも取り上げられるようになり、かなり有名になってきました。

 

「アニサキス」は、1.5~2.0cmほどの長さの白い糸状の寄生虫です。魚の内臓の中に住んでおり、実は我々が食べる「身」の部分には普段はいないです。ですから、新鮮なうちに内臓を取り除いて処理をすれば大丈夫と言われています。

このアニサキスですが、激しい腹痛が出現することで有名です。痛くて救急車で搬送される場合もあります。

 

ただ、アニサキスを食べた人全てに腹痛が出現するわけではなく、95%の方は無症状か、軽い症状で済んでいます。

 

アニサキスによる腹痛の発症は以下のような感じです。

①刺身などの生魚を食べる。

②たまたま食べた生魚にアニサキスが付着しており、それが胃の中に入る。

③胃の中に入ったアニサキスは、胃の中の過酷な環境に耐えきれず、逃げようと頭を胃の粘膜に突っ込む。

④頭を突っ込んだ胃の粘膜がアレルギー反応を起こし、腫れ上がって激しい痛みが出現する。

 

以上がアニサキスを食べて症状が出るまでの経過です。生魚を食べてから3〜10時間程度で激しい痛みが出ます。あの激しい腹痛は、アニサキスが胃の粘膜に頭を突っ込んだ痛みではなく、それによるアレルギー反応の痛みなんですね。上の写真も、アニサキスが付着している粘膜が腫れ上がり、赤くなっているのがわかります。

 

治療としては、一番は胃カメラをして頭を突っ込んだアニサキスを鉗子で取り除くことです。これで痛みはなくなります。

アニサキスを鉗子で取り除いている写真です。

 

ちなみに、アニサキスはマイナス20度で24時間以上冷凍か、60度で1分以上加熱すれば死滅します。酢、醤油、わさびなどでは死滅しませんので要注意です(以前、福岡の郷土料理である「ごまさば」を食べてアニサキス症になった方もいます)。

 

以上がアニサキスの説明でした。

 

それでは今週も頑張りましょう。クリニックでお待ちしております。

秋山 祖久総院長

国立長崎大学医学部卒業。
長崎大学医学部付属病院・大分県立病院など多くの総合病院で多数の消化器内視鏡検査・治療を習得。2018年11月より福岡天神内視鏡クリニック勤務。