おはようございます。医師の秋山です。雨が降っている影響なのか、よく「気配が消えてますよ」と言われます。
さて、今日は便潜血検査の解説をします。自粛も解除され、そろそろ検診を受ける方もいらっしゃるのではないかと思います。
便潜血検査とは、便の中に血液が混ざっていないかを調べる検査です。検診で行う便潜血検査は便を2回採取する2日法で行われています。これは診断率を上げるためです。これが陽性になるということは、大腸内で出血するような病気が存在する可能性がある、ということを示します。
ちなみに、食道や胃で出血をした場合、胃液により血液が変性しますので、便潜血検査では陽性になりません。
便潜血陽性の原因ですが、痔核である場合が多いですが、大腸がん、大腸ポリープ、炎症性腸疾患などの病気が見つかることもありますので、便潜血陽性を指摘されたら必ず大腸カメラを受ける必要があります。
それでは、便潜血検査が陰性であれば一安心なのでしょうか?
答えは「No」です。
一番怖い病気は大腸がんだと思いますが、便潜血陰性の大腸がんは沢山存在します。
具体的な数値では、早期大腸がんの50%以上が便潜血陰性であり、進行大腸がんでも約30%が便潜血陰性と言われています。このため、便潜血陰性であっても大腸がんを否定することにはなりません。
便潜血検査で陽性となった方は、まずはきちんと診断をつけるために、大腸カメラを受ける必要があります。当院に一度相談に来てくださいね。
先日、本当に久しぶりに外食をしました。お店の中はきちんと密を避けるように配慮されていました。
デザートの裏に隠れて見えませんが、デザートスプーンが「クチポール」というポルトガルの会社のカトラリーでした。道具にこだわるのは好感が持てます。