福岡天神内視鏡クリニックブログ

下痢の種類を解説します。

おはようございます。医師の秋山です。

人間は「最初はグー」のあと、チョキを出す確率が高いことが統計学的に判明しているそうですが、私はそれを理解した上で、裏の裏をかいて「パー」を出すようにしています。ちなみにじゃんけんは弱いです。

 

さて、今日は「下痢症」の分類について解説します。

 

下痢は大きく3つに分かれます。

1.分泌性下痢

細菌やウイルスに感染して起こるもの、薬の副作用などで腸粘膜が傷ついた時などに起こる下痢です。腸管内に水分が過剰に分泌され下痢を起こします。

2.浸透圧性下痢

食べ過ぎ飲み過ぎにより、腸管内の栄養分を吸収できずに腸管内に水分が取り込まれて下痢になります。

3.蠕動運動性下痢

腸は食べ物を肛門へ送るために動いていますが(蠕動運動)、この蠕動運動が動きすぎたり、逆に動きが悪くなることで起こる下痢のことです。有名な病気は、過敏性腸症候群です。

 

一般的に「分泌性下痢」「浸透圧性下痢」は1週間以内に治り、「蠕動運動性下痢」は数週間以上続くことが多いです。特に「蠕動運動性下痢」で悩んでいる方は多いですね。

 

なかなか下痢が治らない方は大腸がんや潰瘍性大腸炎などの見逃せない病気が隠れていることもあります。1人で悩まず、一度クリニックに相談に来てくださいね。

 

明日7月14日は「内視鏡の日」です。日本記念日協会からも認定されています。

内視鏡器具最大手のオリンパスは、内視鏡の日にちなみ、様々なキャッチコピーを作っています。

 

「ココロとカラダ、にんげんのぜんぶ。」

「「大丈夫だよ」と「大丈夫だったよ」は、全然違う。」

「築40年のこの家より、私のカラダは古い。大事にしよう。」

 

自分の健康のためにも、そして愛する家族のためにも、内視鏡検査は定期的に受けたいものですね。

 

それでは今週も頑張りましょう。クリニックでお待ちしております。

 

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秋山 祖久総院長

国立長崎大学医学部卒業。
長崎大学医学部付属病院・大分県立病院など多くの総合病院で多数の消化器内視鏡検査・治療を習得。2018年11月より福岡天神内視鏡クリニック勤務。