おはようございます。医師の秋山です。
最近、「スマホ老眼」による若年者の「眼精疲労」が話題になっています。
このブログの最後に「眼精疲労の原因と対策」を書きましたので、最後だけでも読んでいただけましたら嬉しいです。
私はもともと近眼です。普段はコンタクトレンズを着用しています。
ここ数か月で、眼がとても疲れるようになっていました。
最近は眼が痛くなり、眼をギュッと閉じることを繰り返さなければ目を開けていられなくなっていました。
「これでは、患者さんへの診療パフォーマンスが落ちてしまう。」
と心配になり、眼科に診察に行きました。
「たける眼科」さんという昨年10月に開院したばかりの新しいクリニックで、スタッフが優しく、先生も丁寧に診察してくれます。
小さい頃から病院嫌いだった私には、スタッフの優しさと先生の丁寧な診療がとても嬉しく思いました。
網膜剥離や黄斑変性症などの悪い病気はないことが分かり、何より安心しました。
そして、ドライアイとピント調節能力を改善する目薬を処方してもらいました。
。
しばらく毎日目薬を差して、少しずつ眼精疲労が回復していきました。
その後はもっと眼精疲労を改善したいと思い、パソコンで視力回復の3D画像を見ることにしました。
これは「絵を遠方視して平面の絵を立体視するように見ることで、ピント調節機能が改善する」仕掛けになっています。
毎日続けていると、次第に眼の痛みが取れてきた気がします。
でも、「これって結局パソコン画面を見ているから、目に悪くないのかな?」
とふと気になるようになりました。
そこで今度は近くの整骨院で、「眼精疲労は治療できますか?」と聞きました。
中から先生が出てきてくださり、私の目を見て
「目の下にクマがありますね。眼の周りの血流が悪いことが原因だと思います」
と言いました。
私は「眼の周囲の血流」が悪いことに、全く気が付いていませんでした。
「家で小さいタオルを水で濡らして、ラップに来るんでレンジでチンしたらいいですよ」と先生から丁寧なアドバイスをしていただきました。
私は家に帰って、さっそくタオルを水で濡らしたあとレンジで温めて目に乗せてみました。
温め終わった感じは、「眼の周りがひんやりする感じ」です。
これは、目薬を差した後の感覚に似ています。
こうして何回か目を温めるうちに、パソコンを長くしていても眼の痛みを感じなくなりました。
私は、「眼精疲労の原因を見抜いた先生は凄い」と思いました。
今は温タオルと市販の目薬で、十分対応できています。
整骨院の先生のアドバイスに、本当に感謝しています。
ちなみに左の目薬は1500円(高い)で、右のは200円です。
成分の違いは、高い方にタウリンとビタミンAが入っているだけであとは一緒でした。
目薬は200円ので十分かもしれません。
スマホ老眼で目を酷使しているみなさまにも「温タオルのせ」を、おススメします。
一般的な「眼精疲労の原因とその対策」をまとめます。
① 眼精疲労の原因
●パソコン・スマホ作業のし過ぎ
●睡眠不足
●栄養バランスの悪さ
●エアコンの風
●強いストレス
●アイメイクがまぶたの淵までラインを引いている
●メガネやコンタクトを長年換えていない
② 眼精疲労の対策(原因を取り除くことが大切です)
●パソコンやスマホとの距離を40㎝離す。長時間使用を見直す
●十分な睡眠を取る
●ビタミンAやビタミンC・Eその他ω‐3系をバランスよく摂取する
●エアコンの風を直接目に当たらないようにする
●リラックスする
●度数の合ったメガネやコンタクトになっているかチェックする
●蒸しタオルで目を温める
こんな可愛らしい温めるアイピローもあります。
●目をギュッと閉じたり大きく開いたり、交互にウインクしたりして眼輪筋のストレッチをする
●目の周りのツボを押す(眼球を押さないように注意してください)