福岡天神内視鏡クリニックブログ

整腸剤の飲み比べを始めます!その4〜新ビオフェルミンS錠〜

おはようございます。医師の秋山です。

朝の通勤途中にあるソフトバンクショップを覗いてみると、ショップの中でペッパーくんが下を向いてうなだれて立っています。

「下を向くなよ、地面に夢は転がっていない」といつも励ましてます。

 

さて、お待たせしました。今回からいよいよ整腸剤の飲み比べを始めていきたいと思います。

 

まずは 新ビオフェルミンS錠です!

 

これは有名な整腸剤ですね。整腸剤といえばこの新ビオフェルミンSを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。

 

130錠入りで821円です。1錠あたり6.3円となります。

用法用量を見ると、1回3錠、1日3回ですので、1日9錠となります。そうすると、1日56.7円の計算です。1日1回だけ飲むと、1日18.9円ですね。リーズナブルです。

錠剤は小さいので飲みやすいです。味はほとんどありません。

 

この新ビオフェルミンSですが、

「ビフィズス菌」「アシドフィルス菌」「フェーカリス菌」の3種類が含まれています。

1錠に含まれる菌数を問い合わせてみましたが、非公開とのことでした。

 

「ビフィズス菌」は、大腸に住みつく有名な善玉菌ですね。「乳酸」と「酢酸」を産生します。これにより、強い殺菌力で悪玉菌の増殖を抑えてくれます。また、便秘改善、病原菌の感染予防にも効果的です。

 

「アシドフィルス菌」「フェーカリス菌」は、小腸に住みつく乳酸菌の仲間です。免疫力アップが得意で、風邪やインフルエンザの予防、アレルギー疾患の予防をしてくれます。

 

この3種類の菌は、いずれもヒト由来の菌ですので、腸内に定着しやすいのが特徴です。ただ、死滅して便に排出されやすいため、毎日続けて摂り入れる必要があります。

 

新ビオフェルミンSのまとめです。

  1. 白色錠剤で無味無臭。1錠6.3円。菌数は非公開。用法用量は1回3錠1日3回。
  2. 一番有名な整腸剤で、大抵どこのドラッグストアでも購入可能。
  3. 「ビフィズス菌」「アシドフィルス菌」「フェーカリス菌」の3種類が含まれている。
  4. 「ビフィズス菌」により悪玉菌の増殖を抑え、「アシドフィルス菌」「フェーカリス菌」により免疫力アップが期待できる。
  5. ヒト由来の菌であり、腸内に定着しやすいが、死滅して便に排出されやすいため、毎日続けて摂り入れる必要あり。

 

これだけ覚えておけば大丈夫です!

 

次回は「強ミヤリサン錠」を解説したいと思います。

 

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秋山 祖久総院長

国立長崎大学医学部卒業。
長崎大学医学部付属病院・大分県立病院など多くの総合病院で多数の消化器内視鏡検査・治療を習得。2018年11月より福岡天神内視鏡クリニック勤務。