よくあるご質問
FAQ

除菌治療判定の尿素呼気検査(UBT)のときに、気を付けることはありますか?

ピロリ菌の除菌薬を内服した後は、一定の期間をおいて除菌ができたかどうかの判定を行います。
尿素呼気試験は、胃の中のヘリコバクター・ピロリ菌感染を調べる検査で、検査薬(13C-尿素)を服用し、服用前後の呼気(吐く息)を集めて診断します。
除菌判定で一番気を付けなければいけないことは、「本当はピロリ菌が除菌できていないのに、さまざまな妨げによっていなくなったかのように判定されてしまうこと(偽陰性といいます)」です。
確実な除菌判定を行うために、以下の食事・内服薬・喫煙に注意が必要です。
検査前は、6時間前より絶食でお願いします。胃内の粘膜に食べ物や粘液がくっついていると、正確な判定ができなくなります。朝食を食べてしまった場合は、昼食を抜いて午後から検査を行うような変更が必要です。

飲み物はノンカフェインのものでしたら、検査の1時間前までお飲み頂けます。
そのほか、胃内視鏡検査の後に行うと胃液を吸引している関係もあり、正確な検査が行えないため、胃内視鏡検査当日は尿素呼気試験を行うことは基本的にはできません。
胃潰瘍治療薬のPPI製剤やビスマス製剤、または抗生剤の飲んでいた場合は、「偽陰性」となるのを防ぐために、4週間内服を中止した状態で呼気検査を行います。
喫煙につきましては、検査2時間前までにお願いいたします。
尿素呼気試験は最も精度の高いピロリ菌検査法で、簡単に行える方法ですが、注意事項を守って正確に行うことをお勧めいたします。