普段から服用している薬で、内視鏡検査前に止めないといけないものはありますか？

内視鏡検査前の内服薬服用の基本的ルールは大きく分けて3つに分類されます。

①普段服用している血圧を下げるお薬（降圧薬）は内視鏡検査当日も必ず服用してください

内視鏡検査前の緊張などのストレスから血圧は普段より高くなる傾向にあります。そのため、内視鏡検査当日も必ず普段から服用している降圧薬は忘れずに内服してください

胃カメラ当日：胃カメラ検査時間の2時間前までに降圧薬は服用してください

大腸内視鏡検査当日：洗腸剤服用2時間前までに服用するか、洗腸剤服用後に内服してください

②普段服用している血糖を下げるお薬（血糖降下剤）は内視鏡検査当日は必ず中止して頂きます。検査当日朝から絶食となっておりますので、絶食している状況で血糖を下げる作用のある血糖降下剤を服用すると低血糖になってしまいますので、血糖を下げるお薬は検査当日には絶対に服用しないようにしてください。血糖を下げるインスリン注射も検査当日は必ず中止するようにしてください。検査前日の眠前に注射する24時間作用型の長時間作用型インスリンに関しましては内視鏡担当医師に確認してください。

③血液をサラサラにするお薬を服用している場合は必ず、お薬処方医に継続か中止の可否を確認してから中止するか否かを決定します。中止か継続かの微妙な場合にはサラサラ薬を継続したまま内視鏡検査を行います。かなり大きな大腸ポリープ以外では大腸ポリープを切除してもクリッピングをすることにより大腸ポリープ切除は可能です。